ケータイ辞書JLogosロゴ 古奈村(近世)


静岡県>伊豆長岡町

 江戸期〜明治22年の村名。伊豆国田方郡のうち,元禄14年からは君沢郡。はじめ内藤氏領,慶長6年幕府領,宝永5年からは荻野山中藩領となる。村高は,「元禄郷帳」「天保郷帳」「旧高旧領」ともに237石余。反別は,田13町9反余・畑28町3反余・宅地3町1反余・山林10町1反余・原野7畝・鉱泉1歩,計55町6反余。寛政年間に製紙材料の楮や茶を産し,嘉永2年の家数68・人数297。このうち僧6・商人4・医者1・座頭4・大工1・畳屋1・渡し守1。温泉1・造酒屋2・渡船1(古奈前)・御役鉄砲2・高札場1。神社は熊野権現,住吉明神相殿(現湯谷神社),山神・天神。寺院は浄土真宗西琳寺(現真宗大谷派西琳寺)・禅宗長温寺,庚申堂1。物産は畳表・茣蓙。助郷は東海道三島宿に出役。対岸中条村(現韮山町)とを結ぶ古奈前の渡しがあった。温泉は湯谷神社の下に自噴。幕末に13軒で引湯して内湯をつくり,客に供したが,温泉排水は溜井に流し農業用水として利用。明治元年韮山県,同4年足柄県を経て同9年静岡県に所属。同10年頃の戸数85。明治6年湯谷学校を開校。明治22年川西村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7349982
最終更新日:2009-03-01




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