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「西郷(中世)」の関連ワード⇒ 赤田組(近世) 飯詰組(近世) 石浜村(近世)
日本地名大辞典に収録されているものの中から、現在以前のものを再編。
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| 西郷(中世) 平安末期～戦国期に見える郷名若狭国遠敷【おにゆう】郡のうち中手西郷・遠敷西郷とも称する「和名抄」に見える遠敷郷と丹生郷を合わせ，それを西郷と東郷に分けたものと考えられる遠敷川流域および遠敷川と北川の合流点一帯に位置する文永２年３月の中手西郷実検田地取帳案によれば，郷内に億田里・河上里・志味里があり（京府東寺百合文書に），その条里を復原した研究成果によれば，郷域は現在の小浜市遠敷・高塚・竜前・金屋・国分・太良庄の地に比定される平安末期の大治元年３月に平隆清が有した松永保内恒枝名は西郷内に５反余の地があるとされているのが初見（東寺百合文書ぬ）のちに太良荘内の地となる「東・西郷」の薬師堂馬上免１町５反を顗雲が国衙より奉免されたのは文治２年のことであった（同前ア）文永２年11月の若狭国惣田数帳案によれば，西郷には本来177町５反10歩の田地があったが，寺田・神田・人給別名などを除くので，国衙が直接所当米を収納しうる定田は13町５反110歩しかなかった（京府東寺百合文書ユ）元亨年間頃の朱注は「国領」と記し，「地頭若狭兵衛入道，公文御家人和久利兵衛大夫伝領之」とするが，このうち若狭氏は正安４年に改易されている応永17年10月５日の足利義持袖判御教書は「遠敷郡西郷守国・貞枝・公文名」の諸公事を免除し，守護不入地として京都の真言宗寺院泉涌寺に安堵している（泉涌寺文書）年未詳の泉涌寺領所々目録にも「遠敷西郷」は舎利会料所であるが，去年から守護が押領しているとある（集）応仁の乱を避けて泉涌寺の仏舎利が遠敷西郷に移された時，当郷内の神主某が熱心に礼拝し，仏舎利が京都に帰る時に模造品を作ることを願って許されたと伝えるが（常住寺仏舎利記／続群27上），妙楽寺文書にも，文明７年３月18日泉涌寺仏舎利が「遠敷之西郷」に下向したことを喜んで忠祐・定祐が仏供米５斗を寄進した文書がある（小浜市史社寺文書編）室町期から西郷の中心地を遠敷と称するようになり西郷の呼称は次第に廃れていったが，それでも文明18年の年紀を有する飯盛寺鰐口銘に「大工西郷小南橘元長」とあり（小浜市史金石文編），元亀２年10月神宮寺が諸成物を納入すべき地として２か所の「遠敷西郷之内」の地が見える（神宮寺文書／小浜市史社寺文書編） |
出典:KADOKAWA「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
| 西郷(中世) 鎌倉期に見える郷名筑後国三潴【みずま】郡のうち永仁4年12月の玉垂宮大善寺仏神事注文写(隈文書/鎌遺19238)に三潴荘鎮守玉垂宮の「廻廊畳八十帖内支配事……十六帖東郷村庄地頭名主役〈但夜明村除之〉廿四帖西郷村同前 十帖中郷村同前」「廻廊四十間内支配事 八間東郷村庄地頭名主役〈但夜明村除之〉十二間西郷村同前 五間中郷村同前」とある同文書には「西南郷」とも見えるから,三潴郡内が東郷・西郷・中郷・南郷の4郷に分割されていたのであろう西郷には上記の廻廊・廻廊畳のほか11月中卯日の冬蒸の際官幣料2町分の分米19石2斗,5月15日の五月会の際村田楽・相撲右方の負担があった西郷に含まれる村々には,江島・四郎丸・江上・大依・高津・白垣・木室・酒見・津村・一木・田口・諸富・小法丸・間・田脇・蒲池・簗川・包行・武藤・尻巻などがあったこのうち江上・大依・高津については同文書に東郷内とする記載も見られる東西郷の中間地域であるいは中郷に属する村々であるかもしれない三潴荘鎮守玉垂宮の神役勤仕のための便宜的な呼称であるらしく,他には東郷・西郷・中郷・南郷と記す史料は見られない現在の城島町の一部から,大川市・柳川市・三橋町の一部にわたる地域に比定されるかと思われる... |
出典:KADOKAWA「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
| 西郷(中世) 南北朝期に見える地名... |
出典:KADOKAWA「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
| 西郷(中世) 鎌倉期～南北朝期に見える郷名遠江【とおとうみ】国敷智【ふち】郡村櫛【むらくし】荘のうち浜名湖東岸に位置する正中2年3月の最勝光院領荘園年貢散用状に「村櫛庄〈東郷・西郷〉」とあるのが初見(東寺百合文書)当郷は村櫛荘を東西に分けた一方を指したようである嘉暦4年4月20日の村櫛荘年貢算用状写によれば,当郷の本家(東寺)寺用米は10石2斗8升となっているが,この段階では村櫛荘を二分した一方を指しているのではなく,かつての西郷から新しい郷を分出させた残りを指していたと考えられる(教王護国寺文書1)当郷は地頭方に属していたようで,貞治3年10月の東寺目安状に付せられた村櫛荘本年貢対捍人々注文の地頭方分と思われる部分に「西郷分 肥田兵庫允」と見え,肥田兵庫允が代官となっている(東寺百合文書)比定地については,先の嘉暦4年の算用状の地名がいわゆる庄内半島の先端から鼠蹊部に向かって記載されているので,半島先端部付近に比定されるが,この地域は戦国初期の地震で半島東部の入り江ができたらしいので,浜名湖中に水没している可能性もある... |
出典:KADOKAWA「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
| 西郷(中世) 南北朝期に見える郷名阿蘇郡のうち建武3年3月11日の阿蘇社領郷村注文写(阿蘇文書/大日古13-1)に「一,西郷 下田常陸介沙汰分」とあるのが初見同注文写によれば,当郷内には「小倉郷」「綾野・小陣郷」「小里郷」「湯浦郷」「倉原郷」「上竹原郷」「下竹原郷」の7郷と「狩尾村」「的石村」「役犬原村」「河彼流」の4か村,計190町が含まれていたことが知られるこれらの地名から,当郷は鎌倉期には北郷として把握されていた地域の一部が分離・独立したと考えられるまたこれらの地名から,当郷は阿蘇谷西部に存在したと推定される応永16年9月日の肥後湯浦郷阿蘇社役注文(同前)には「同西郷社役之事」とあり,当郷内の「竹原」「下竹原」「蔵原」「小蔵」「あやの」「りうまんかた」「小里」の流鏑馬の際の諸役が示されている現在の阿蘇町一帯に比定される... |
出典:KADOKAWA「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
| 西郷(中世) 戦国期に見える地名... |
出典:KADOKAWA「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
| 西郷(中世) 鎌倉期に見える郷名... |
出典:KADOKAWA「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
| 西郷(中世) 戦国期に見える地名大隅国桑西郷のうち天文11年12月6日の島津貴久宛行状に「大隅国之内小浜名六町・同城付怒久見田十弐町・西郷八町・小田名六町・加治木郷之内日木山名十二町」などと見え,当地が本田董親に宛行われている(本田作左衛門宣親蔵文書/旧記雑録)「島津国史」天文11年12月6日条には上記の記事を載せて,「国分郷小田村有西郷門」と註しているが,隼人町小田に上西郷・下西郷の小字があり,それに比定し得る... |
出典:KADOKAWA「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
| 西郷(中世) 南北朝期に見える郷名磐崎郡のうち建武4年正月16日の伊賀盛光代麻続盛清軍忠状に「即日馳向湯本館之処,於西郷長間子,馳合湯本少輔房生捕之」と見え,麻続盛清が15日石河松川四郎太郎に従って南党の滝尻城を攻め,その日のうちに南党の湯本城攻めに向かう途中西郷の長間子で,敵の湯本少輔房を生け捕ったことがわかる(飯野文書/県史7)浜通り南部,現在のいわき市常磐西郷町に比定される... |
出典:KADOKAWA「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
| 西郷(中世) 室町期に見える郷名... |
出典:KADOKAWA「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
| 西郷(中世) 戦国期に見える地名... |
出典:KADOKAWA「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
