東山村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡佐野郡のうち｡はじめ山内氏領,のち幕府領,旗本太田氏領｡寛延元年上組と下組に分かれそれぞれ名主を置く｡村高は,文禄2年の検地では260石余(掛川市誌),｢元禄高帳｣368石余,｢天保郷帳｣372石余,｢旧高旧領｣では上組183石余,下組189石余,延享4年の戸数88･人数361,馬数22｡嘉永元年の戸数90･人数423(東山郷土誌)｡助郷は東海道金谷宿に出役｡鎮守は山王権現,ほかに神社は西之宮をはじめ12社,寺院は曹洞宗深川(泉)寺･同宗観泉寺･真言宗長福寺｡長福寺は寛文6年観泉寺に合す｡長福寺は遠江三十三霊場22番札所｡明治9年大東小学校創立｡同15〜16年頃から山林を開き茶の栽培を始める｡明治元年駿府藩領(同2年静岡藩と改称),同4年静岡県,浜松県を経て同9年再び静岡県に所属｡明治22年市制町村制施行により単独で自治体を形成｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7352499
最終更新日:2009-03-01