ケータイ辞書JLogosロゴ 石作郷(古代)


愛知県>甚目寺町

 奈良期〜平安期に見える郷名。「和名抄」尾張国中島郡九郷の1つ。刊本・東急本の訓は「以之豆久利」。奈良前期と考えられる平城宮址出土木簡に,「尾張国中島郡石作郷」「(酒)米五什(斗)九月廿七日」と見える(木簡研究3)。酒米は造酒用の米で,当郷から酒米5斗を中央へ貢進したことがわかる。尾張国が酒米・酒料を貢進していたことは,尾張国正税帳からも確認できる(正倉院文書)。「延喜式」神名帳の尾張国中島郡石作神社と「尾張国内神名牒」の石作天神とは同一であり,当郷にあったものであろう。現美和町古道,甚目寺【じもくじ】町を含む地域と推定される。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7354410
最終更新日:2009-03-01




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