ケータイ辞書JLogosロゴ 今枝郷(中世)


愛知県>犬山市

南北朝期〜室町期に見える郷名尾張国丹羽郡のうち元弘元年12月25日付尼しやうゐん譲状に「おはりのくにいまゑたのむらのうちに神部田五町」とあり,今枝村内の田地が長井頼秀室から子息貞頼に譲られている(毛利家文書4/大日古)次いで貞和5年8月25日付長井頼貞譲状案によれば「おわりの国今枝」は頼貞の嫡女御この方に譲与された(萩藩閥閲録812)応永5年閏4月には「当社ニ季祭礼御断(料)所今枝郷内九町参段」,すなわち当郷内の熱田神宮領田が尾張守護今川仲秋の代官梶原飛騨守らの押領にあったために熱田神宮権宮司が訴えている(張州雑志)室町期には文明年間の室町幕府御料所方支証目録に「一,〈尾張国〉入鹿・羽黒・今枝 御教書一通」と見えて,室町幕府料所となっていたことが知られる(内閣文庫所蔵文書/犬山市史史料編3)遺称地はなく,正確な比定地は未詳だが,郷内に所在した相国寺林光院所領を「蔭涼軒日録」寛正5年11月14日条には「尾張国犬山庄今枝方公事」と記しているので,当郷は犬山荘に属し,現在の犬山市域に所在したものと考えられる
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7354724
最終更新日:2009-03-01




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