ケータイ辞書JLogosロゴ 石門里(古代)


愛知県>一宮市

 平安期に見える里名。尾張国中島郡のうち。弘仁11年10月17日の大和国川原寺牒によれば,大口里とともに四条に位置する(安藤文書/平遺46)。同文書によると石門里・大口里にある5町余りの田地は当時志賀寺田であったらしく,それに対し川原寺が天平14年以降の4点の田図を根拠に川原寺田であることを主張している。しかし,川原寺側の訴えは認められなかったらしく,天長2年の尾張国検川原寺田帳に記される川原寺領の中に両里の寺田は登場しない(東寺文書/同前51)。式内社の石刀神社は,「尾張国内神名牒」には岩門天神とあり,当里にあったものか。現在の一宮市今伊勢町本神戸から岐阜県羽島市狐穴に至る地のうちに比定される(一宮市史本文編上)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7354812
最終更新日:2009-03-01




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