ケータイ辞書JLogosロゴ 印場(中世)


愛知県>尾張旭市

 室町期から見える地名。尾張国春日部郡のうち。印庭・陰葉とも書く。上杉長基の所領であったが,応永10年11月24日将軍家から「尾張国印庭庄之替」として丹波国漢部郷などが宛行われた(上杉家文書1/大日古)。定光寺祠堂帳には「六俵 自印場 明屋妙顕禅尼」「六俵 印場中荘 永仲取次 浄円禅門」とある(定光寺誌)。「信雄分限帳」には「弐百八拾貫文 いんはの郷内 蜂屋市左衛門」「弐百五拾貫文 いんは郷ノ内 高田伝助」と見え,戦国期の天正12年頃は織田信雄家臣の知行地があった。同12年9月24日には徳川家康の家臣本多広孝から「陰葉之郷天神」に禁制が出されている(朝見太郎氏所蔵文書/大日料11‐9)。なお,「和田系図」には「信蓮〈尾張国イムバニ在〉」の記載がある(続群7下)。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7354834
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ