ケータイ辞書JLogosロゴ 大岡(中世)


愛知県>安城市

 戦国期に見える地名。碧海郡のうち。市内山崎町の白山権現旧蔵の明応8年10月15日付銘文に「三河国碧海郡平田郷大岡小白山御宝前」とあるのは当地を指すか(古鐘銘集成)。永正4年4月28日付大津勝長田地寄進状に「在所大岡与田」とある(妙源寺文書/岡崎市史6)。永正8年11月21日付田地売券に「大か 藤左衛門」ら,当地の住人が見える(同前)。さらに,大永3年10月15日付菅生九良衛門田地寄進状・大永7年11月28日付貞専田地寄進状にも「在所 大岡」とある(同前)。天文15年11月9日付花井守世下地寄進状に「大岡高木守護領之内道場之事」(同前),永禄7年6月日付松平家康判物写に「大岡守護領之内,高木名」とある(譜牒余録/同前)。これは,家康が高木主水助清秀に対して高木氏伝来の名田を安堵したもので,当地の中に高木氏の名田があったことがわかる。天正16年2月26日付石川家成書状に本證寺・上宮寺などと並んで「大岡」とあるが(本證寺文書/同前),この大岡は,のちに岡崎の本郷の正法寺となった道場であると思われる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7355169
最終更新日:2009-03-01




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