ケータイ辞書JLogosロゴ 岡田村(近世)


愛知県>知多市

 江戸期〜明治22年の村名。知多郡のうち。尾張藩領。横須賀代官所支配。全村蔵入地。村高は,「寛文郷帳」689石余,「天保郷帳」693石余,「旧高旧領」1,052石余。「寛文覚書」によれば,本田の概高1,018石余・反別64町余(田48町余・畑15町余),新田の概高9石余・反別畑1町余,家数159・人数969,牛馬78。中央の台地上に臨済宗慈雲寺の名刹がある。神社は神明社が大きく,境内に湯殿権現社も合祀されている。当村は近世以前から里組・中村・奥組の3集落に分かれて成立し,行政・祭礼をはじめ村の生活上の単位であった。知多半島特に西知多は,近世初期から知多木綿の特産地として知られており,当村はそのなかでも木綿買継問屋の中島七右衛門と竹之内源助の両家が木綿の集荷・販売の中心となっていた。近世初期にはいったん伊勢へ移出され,晒加工をうけた上で伊勢晒・松阪晒の名で販売されていたが,天明年間に中島七右衛門が伝えたといわれる晒技術により,伊勢商人への依存から次第に独立し知多晒の名で販売された。明治22年市制町村制施行による岡田村となる。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7355490
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ