ケータイ辞書JLogosロゴ 荻原郷(中世)


愛知県>吉良町

 戦国期に見える郷名。三河国幡豆【はず】郡のうち。永禄6年閏12月日の松平家康が松井左近将監忠次に与えた判物写に,「荻原之郷草加次郎右衛門給六拾七貫七百廿文」「荻原雑色藤左衛門給参拾貫弐百八十文」と見える(譜牒余録/岡崎市史6)。同年の三河一向一揆における東条城攻めの戦功により,同城ならびに斑馬【まだらめ】・岡山・荻原・綿内4郷内500貫文の地を与えられたものである。なお,「夫木抄」に,「をぎはらのさと 三河」として平安期の歌人藤原実方の歌「風ふかぬうらみやすらんうしろめたのどかにおもへ荻原のさと」が見えるが,荻原の里が当地をさしているのか疑問もある(吉良町誌)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7355534
最終更新日:2009-03-01




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