樫山(中世)
戦国期に見える地名｡三河国額田【ぬかた】郡のうち｡永禄6年5月14日の奥平定能宛今川義元判物写に,｢荻(萩ｶ)･牧平･樫山｣3か所500文を本領主に還付したことが見える(奥平文書/中津藩史)｡この3か所は前年に義元が奥平貞能に宛行ったものとある｡なお,観応元年12月の額田郡一揆交名注文写に21人の足利直義方の国人の名があげられ,その中に｢樫山十郎義胤｣がある(尊経閣文庫所蔵文書/岡崎市史6)｡当地の国人と推定される｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7355872
最終更新日:2009-03-01