ケータイ辞書JLogosロゴ 鴨田郷(中世)


愛知県>岡崎市

 戦国期に見える郷名。額田郡のうち。明応6年7月25日の西忠林寄進状に西忠(松平親忠)が20年余所持してきた「鴨田之内」の林を大樹寺【だいじゆうじ】へ寄進するとある。なお,長享3年正月25日の西忠田屋敷寄進状に「北鴨田之内のりかね名」とある。大樹寺の所在を示すのに「鴨田郷」を冠する例が多く,たとえば永正15年8月9日の植村安忠寄進状,天文4年4月29日の大樹寺多宝塔身柱銘写,天文19年6月13日の今川義元判物などがある。大樹寺は農民から寺回りの小地片を買得しただけでなく,郷内の大規模な土地寄進が行われて,次第に鴨田郷の多くの土地が大樹寺領となった。天正17年12月19日の大樹寺領目録によると,845俵余の寺領のうち261俵2合5夕が鴨田郷にあり,残りは大樹寺郷にあった(大樹寺文書/岡崎市史6)。江戸期の鴨田村・大樹寺村にあたる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7356270
最終更新日:2009-03-01




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