ケータイ辞書JLogosロゴ 平田村(中世)


愛知県>蒲郡市

 室町期に見える村名。三河国宝飯【ほい】郡のうち。康永4年3月17日の足利尊氏下文案によると,「参河国西郡内平田村白鬢・沢河・恒吉」が勲功の賞として多度元利房に宛行われている(地蔵院文書/岡崎市史6)。続いて同年7月22日に三河守護高師兼宛の執事高師直施行状が出ている(同前)。この多度氏は姓から伊勢国桑名郡多度を本貫とする武士かと思われるが,詳細は不明。その後,これらの多度氏所領は沢川の慈恩寺に寄進されたらしく,慈恩寺を管領する立場にあった足利義満の弟満詮は,応永22年6月3日に慈恩寺の在所寺領等の証文以下を昌(正)育首座に譲り,永享4年8月17日に正育は中慶上座へ譲っている(同前)。慈恩寺は現在清田にある浄土宗の寺で,永享5年4月5日の住持職補任状案に「西山地蔵院末寺」とある(同前)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7360680
最終更新日:2009-03-01




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