ケータイ辞書JLogosロゴ 山名荘(古代)


愛知県>扶桑町

 平安期に見える荘園名。尾張国丹羽郡のうち。摂関家領を経て,治暦2年に仁和寺領となる。平安後期の年未詳山名荘下司等解(仁和寺文書/平遺4985)に「尾張国山名御庄下司等」とあるのが初見。山名荘は尾張国春部・海東・中島・知多・丹羽の5郡にわたって存在した提田荘のうち,丹羽郡に位置する分をさして呼んだ名称である。同文書によれば,提田荘はある時期に春部の郡田が停廃され,知多郡に移されたらしい。ところが留守所目代は提田荘の春部以下4郡分がすべて知多郡に集められたと号して,「丹羽郡内山名入野」の地を収公しようとしたため,下司らが国守の裁を請うたのである。式内社の山那神社は「尾張国内神名牒」には山名天神とあり,おそらく当荘の辺りに鎮座したものであろう。比定地は現在の扶桑【ふそう】町山那・南山名周辺。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7362063
最終更新日:2009-03-01




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