ケータイ辞書JLogosロゴ 安楽島村(近世)


三重県>鳥羽市

 江戸期〜明治22年の村名。志摩国答志郡のうち。鳥羽藩領。小浜組に属す。村高は,延享3年89石,「天保郷帳」590石余,「旧高旧領」592石余。延享3年の家数124・人数707,浦役銀55匁。加布良古岬【かぶらこみさき】の山頂に祀られる伊射波神社(別名加布良古神社)は磯部の伊雑宮とともに志摩国一の宮と伝えられる。丸山の山頂にある八王子社は明治初年満留山中社・山神社・八幡神社・蛭子社・弁財天社・子安社・天狗社を合祀し,満留山神社と改称。字正伝にある獲麟山伝法院は鳥羽常安寺末寺で天授年間昌厳和尚の開基と伝えられ,境内には観音堂・善光寺堂・庚申堂があり,後に山号は鶴林山と書き改められた。同院の横にある石刻の光背五輪塔には文禄4年の銘がある。安楽山応永寺は応永年間の創建当時は浄土宗で,のち曹洞宗に改めたと伝えられ,安楽島左門の菩提寺でもあった。同寺は明治中期には無住となり,同33年売却された。明治4年度会【わたらい】県,同5年三重県に所属。同22年加茂村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7362610
最終更新日:2009-03-01




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