ケータイ辞書JLogosロゴ 石川村(近世)


三重県>藤原町

 江戸期〜明治22年の村名。員弁郡のうち。桑名藩領。村高は,「慶安元年郷帳」「元禄郷帳」424石余,「天保郷帳」438石余,「旧高旧領」441石余。元禄年間,野村増右衛門の川替工事によって村域が縮小したと思われる。水利に恵まれず天明4年には畑7町余に対して田1町余にすぎない。同年の小物成には夫金・草代・茶代・御礼銭・渋柿・大豆・麦・稗・畑金・茶延米などがあり,正月の飾物用に藪こうじ1束を納める習わしであった。また鹿追給が給せられ,鉄砲役の課せられていないことは藤原岳のふもとで鹿の渡河地点にあたっていたことを物語る(近藤御代官手控帳)。文政10年の戸数30・人数138,牛18(桑名御領分郷村案内帳)。天明4年には東禅寺村と持合いの八幡宮と山神2社があり,文政10年には地蔵堂があった。明治4年安濃津【あのつ】県,同5年三重県に所属。同22年東藤原村の大字となる。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7362776
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ