ケータイ辞書JLogosロゴ 市場村(近世)


三重県>藤原町

 江戸期〜明治22年の村名。伊勢国員弁郡のうち。桑名藩領。村高は,「慶安元年郷帳」「元禄郷帳」409石余,「天保郷帳」「旧高旧領」459石余。水利に恵まれない地で,寛延3年杉山徳右衛門の開発した市場井水を主に用いていたが,天明4年の反別は田5町余・畑34町余と圧倒的に畑が多かった。同年の小物成に夫金・草代・茶代・御礼銭・渋柿・大豆・麦・稗・畑金・茶延米などがあり,わらは課せられていない。また,桑名の春日社の祭礼には本郷村から檜葉12束をうけとって桑名へ運ぶ役目が与えられていた(近藤御代官手控帳)。文政10年の家数60・人数279,馬21(桑名御領分郷村案内帳)。神社は斎宮大明神,山神4社,寺院は真宗大谷派加納山覚勝寺と薬師如来を祀る大光山清涼院がある。明治4年安濃津【あのつ】県,同5年三重県に所属。同22年白瀬【しろせ】村の大字となる。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7362929
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ