ケータイ辞書JLogosロゴ 上相場村(近世)


三重県>藤原町

 江戸期〜明治22年の村名。伊勢国員弁郡のうち。桑名藩領。枝郷に米野村がある(慶安元年郷帳・元禄郷帳)。村高は,「慶安元年郷帳」「元禄郷帳」ともに338石余,ほかに米野村65石余,「天保郷帳」425石余,「旧高旧領」439石余。水利に恵まれていて,天明4年の反別は田23町余・畑9町余,小物成には夫金・草代・茶代・御礼銭・渋柿・大豆・麦・稗・畑金・茶延米・助高金・かちわら・草わら・鉄砲役などがある。また正月の飾物用に柊木8束を隔年に納めており,猟師鉄砲やおどし鉄砲があること,市役米の給せられていることなどから,山村らしい様子を知り得る(近藤御代官手控帳)。文政10年の本村の戸数185・人数499,牛28,馬6,米野村の戸数30(桑名御領分郷村案内帳)。当村の林茂久兵衛は千司久連【せんじぐれん】新田の開拓に努力している。神社は穴田に饗庭神社・牛頭天皇・山神3社,八田に八坂社,小町谷に走井社がある。寺院は竜動に真宗大谷派員渓山福楽寺,御厨に同宗同派快楽山明正寺,米野に米野山隠徳庵(蔭涼庵)と呼ぶ観音堂があり,福楽寺は文明15年に饗庭道場として創立されたという。明治4年安濃津【あのつ】県,同5年三重県に所属。同22年中里村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7363968
最終更新日:2009-03-01




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