ケータイ辞書JLogosロゴ 河合郷(中世)


三重県>阿山町

 戦国期に見える郷名。阿拝郡のうち。河井里とも見える。天文年間の一宮頭役次第注文案には「〈河合〉弥地殿」「岡本殿」「〈河合〉薗川殿」「〈河合〉十郎左衛門殿御内方」「〈河合〉弥十郎殿」など当地の土豪の名が記され,また永禄11年3月,伊賀に下向した吉田兼右が「河合郷松屋三七郎」に新造屋敷の地鎮札を授けている(三国地誌,兼右卿記永禄11年3月11日条)。このころ,これらの土豪は壬生野・佐那具の土豪らと地域的小結合を形成し,伊賀惣国一揆に加わっていたが(神宮文庫所蔵山中文書),また近江の六角氏と被官関係にあるものもいたこともしられる(三国地誌)。なお「信長公記」は天正9年伊賀に攻め入った織田信長勢が「河合の城主田屋・岡本」を討ちとったと伝える。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7364137
最終更新日:2009-03-01




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