ケータイ辞書JLogosロゴ 切原御厨(中世)


三重県>南勢町

 鎌倉期〜戦国期に見える御厨名。志摩国のうち。元亨3年の「内宮遷宮記」の紙背文書に「志摩国切原御薗定周以下輩濫妨事」とあり,御園として見えるが,南北朝期の「神鳳鈔」,天正11年の「内宮神領本水帳」では御厨として記されている。「内宮神領本水帳」によると当御厨から伊勢神宮の内宮に4斗2升が貢進されている。当地内の飯盛寺は文明16年の建立(同寺棟札),伊勢内宮の一禰宜荒木田氏の氏寺田宮寺の末寺で,神宮への裏鬼門に設けたものという。紀州路より海路の参宮客は船を五ケ所湾へ入れ,当地を通って両宮へ詣でたといい,天文18年に五ケ所浦(南勢町)へ漂着した唐人の記録にも「乗衆陸ニヨリ神宮ニ詣ズ」とある(歴代通覧)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7364424
最終更新日:2009-03-01




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