ケータイ辞書JLogosロゴ 佐原村(近世)


三重県>大台町

 江戸期〜明治22年の村名。伊勢国多気郡のうち。元和5年からは紀州藩田丸領。村高は,「文禄3年高帳」「元禄郷帳」では220石余,「天保郷帳」「旧高旧領」では494石余。耕地面積は田33町8反余・山林248町余。地内を熊野街道が通り,街道沿いには茶屋や旅籠が多く並んだ。家数は元禄年間から増加したという。炭焼き,木材の切出し,茶の栽培などが行われ,経済的に恵まれていた。明暦年間宮川の氾濫により凶作となり,藩主から堤防補修費が下付された。神社は三瀬谷神社。寺院は曹洞宗竜雲寺があり,享保初年に千厳鉄淳大和尚を開山として創建されたと伝えるが,2代千丈和尚のとき焼失し,その後再興された。ほかに毘沙門堂があり,毘沙門像と庚申像が祀られる。明治4年度会【わたらい】県,同9年三重県に所属。同年佐原簡易授業所を開設,生徒数10でうち女子は1。同22年三瀬谷村の大字となる。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7365086
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ