ケータイ辞書JLogosロゴ 案主名(中世)


滋賀県>安曇川町

室町期から見える名田名安主名・安寿名とも書く高島郡高島本荘のうち暦応2年9月の「尼心阿和与状」によると,「高嶋本庄案主職并後一条地頭職」をめぐって,建武4年正月佐々木行綱女子尼心阿と朽木義信の両者間で相論が起こったその結果和与がなされ,「案主職同名田」は心阿へ,一条地頭職は義信の領掌するところとなったまた永和2年9月の「管領細川頼之施行状」では,「高嶋本庄案主名」は佐々木氏秀に安堵されているこの案主名は,暦応2年の文書からわかるように,高島本荘の案主職所有者に付属する名田である案主名の所属をめぐって,この時期にしばしば相論が起こっているまた応仁元年7月,応仁の乱にあたり京極政信は,朽木貞高に対し「高嶋郡安寿名」を「偈分」として宛行い,自軍(東軍)側に誘引している(朽木文書)
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7368636
最終更新日:2009-03-01




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