ケータイ辞書JLogosロゴ 石寺(中世)


滋賀県>安土町

 戦国期に見える地名。蒲生【がもう】郡のうち。文明元年8月26日に観音寺城に拠る六角氏と京極氏が当地で合戦を行っている(蒲生郡志9)。中世後期に六角氏が観音寺城を居城とするようになると当地に城下町が建設された。天文18年12月には六角義賢が石寺新市を紙商売の楽市としており(今堀日吉神社文書),わが国最初の楽市といわれている。同氏が保護した保内商人を招いて石寺保内町をつくり,当地で商売をさせようともしているが,詳細は明らかでない。のち織田信長が観音寺城を廃し安土【あづち】城を築いた際,石寺商人も安土山下町へ移転したと考えられ,以後往時の繁栄は見られない。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7368733
最終更新日:2009-03-01




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