ケータイ辞書JLogosロゴ 石馬寺(中世)


滋賀県>五個荘町

 鎌倉期から見える寺名・村名。神崎郡のうち。繖山石馬禅寺といい,繖山(観音寺山)の北麓にある。寺伝によれば,推古天皇2年に聖徳太子が近江に伽藍を創立しようとしたさい,乗馬がこのところに止まったので,そこに1寺を建立したといわれている。初見は「熊野那智大社文書」の文永4年執行道珍跡配分目録で,「東近江山下旦那 先達ハ石馬寺先達」と見える。室町期には守護六角高頼の庇護を受け栄えたが,「長享年後畿内兵乱記」によると,永禄6年六角義治が後藤賢豊父子を殺した観音寺騒動で,観音寺城の焼失に伴い,「麓石場寺三千家屋一時焼却」している。その跡に寛永年中,伊庭氏の邸を移して方丈としたといわれる。石馬寺村は石馬禅寺の門前村。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7368744
最終更新日:2009-03-01




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