ケータイ辞書JLogosロゴ 謁叡郷(古代)


京都府>加悦町

 奈良期〜平安期に見える郷名。「和名抄」丹後国与謝【よさ】郡七郷の1つ。高山寺本の訓は「安知江」。平城宮跡出土の貢進札に「与社郡謁□郷□原里土部古⊏⊐三斗丹波直手⊏⊐合五斗」と見え(平城宮跡出土木簡2-2256),すでに奈良期の存在が確認される。比定地は,加悦町温江あたりとされるが,同地には大虫神社・小虫神社・阿知江神社の式内社3社がある。大虫社は「文徳実録」に斉衡2年正月25日従四位下を与えられたことが見え,小虫神社は温泉の神で与謝郡の国造りの神と伝える少彦名命を祀る。両社とも,もと大江山の中腹池ケ成にあったが,中世に大虫社は虫本,小虫社は本村【ほむら】に移転。また,阿知江神社はもと小字湯の谷にあったが,明治初期に大虫神社境内に移された。その他,温江地域東南端には源頼光の酒呑童子退治伝説にまつわる「鬼の岩窟」があり,池ケ成を中心に,用明天皇第3王子麻呂子親王の大江山鬼賊退治伝説にまつわる「かぶと岩」「馬かくし」「千町岩」「御手洗いの池」などの地名が残っている。なお,野田川町岩屋には小字阿知江峠があり,同じく岩屋の小字森谷に式内社阿知江部神社がある。同地も謁叡郷の郷域であったものか。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7373406
最終更新日:2009-03-01




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