ケータイ辞書JLogosロゴ 菟原村(近代)


京都府>三和町

 明治22年〜昭和30年の天田郡の自治体名。菟原中・菟原下・友淵・高杉・大身の5か村が合併して成立。旧村名を継承した5大字を編成。中世の荘園名,江戸期以来の地域称をもって村名とする。合併前年の5か村合計戸数545,昭和10年の戸数488・人口2,167。天田郡の東端に位置し,東は船井郡,南は兵庫県多紀郡。福知山へは約20km,京都へは約70km。面積23km[sup]2[/sup]。約9割を山地が占める。耕地は中央を流れる土師川とその支流友淵川沿岸に続くが,大部分は階段状の水田と傾斜畑。ほぼ東西方向に京街道(国道9号)が貫通,昭和14年福知山〜園部間に国鉄バスが開通し,同年菟原駅(篠山自動車区檜山支区菟原派出所)が開業。米麦を主産とする純農村。昭和23年村内での栽培が許可されて以後,葉煙草の生産が増加。丹波栗や松茸の生産も多い。村内には当初菟原校が存在したが,同校は明治32年,第1・第2および友淵の3分教場を統合して菟原小学校と改称。その後高等科を併置して菟原尋常高等小学校となり,大正12年現在地に移転。大正6年村内に電灯がともる。昭和28年5月,友淵を中心に高杉・菟原中・菟原下にわたって降霰があり,麦・桑・葉煙草・苗代などに大被害を受けた。昭和30年三和村の一部となり,村制時の大字は三和村の大字に継承された。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7374190
最終更新日:2009-03-01




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