ケータイ辞書JLogosロゴ 大野村(近世)


京都府>加茂町

 江戸期〜明治22年の村名。相楽郡加茂郷のうち。伊勢津藩領。村高は「正保郷帳」で555石余,「元禄郷帳」で559石余,「享保村名帳」で555石余,うち大工高15石余,「天保郷帳」で588石余,「旧高旧領」では584石余。「宗国史」では戸数66・人数266。地内宮ノ谷の勝手神社境内の春日神社は,木津川南岸にあった式内社岡田国神社を,木津川上流の開拓に伴う土砂の堆積による浸水から守るため合祀したと伝える。神社はほかに地内野上の春日神社がある。寺院に真言宗西明寺・融通念仏宗大念寺がある。西明寺は,大宝元年行基が開いた寺で,再建・流失などののち,享保3年現在地に移った。東南は低地で田畑が多く,北方を流れる木津川の水運を利用して,茶・牛蒡・蚕豆などの産物を大坂・伏見へ出荷。明治4年津県を経て京都府に所属。「府地誌」によれば,戸数83・人数319,田33町7反余・畑5町9反余。同22年加茂村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7374504
最終更新日:2009-03-01




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