島陰村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡丹後国与謝【よさ】郡のうち｡｢慶長郷村帳｣の栗田【くんだ】村のうち｡はじめ宮津藩領,寛文6年幕府領,同9年宮津藩領,延宝8年幕府領,天和元年以降宮津藩領｡村高は｢延宝郷村帳｣125石余,｢天和村々高帳｣では栗田組に所属し150石余,｢宝永村々辻高帳｣同高,｢享保郷村帳｣151石余,うち新田改出高1石余,｢宝暦郷村之覚｣同高,｢天保郷帳｣同高,｢旧高旧領｣150石余｡文久年間の船数は小船35｡幕末の草高は150石余,年貢率は定免で4割7分7厘｡高掛物78石余,山手運上米1石余,稲木運上銀･肴運上銀など24匁余｡戸数33,うち百姓31･水呑2,人口161(与謝郡誌)｡神社に蛭子社･白山権現,名勝に越浜【おつぱま】･厳門があり,和布･海そうめん･海苔･もずくを産す(丹哥府志)｡当村は農漁村で,はじめ曳網･釣漁などが行われたが,のち大敷網･落網による漁法に発展した(京都府漁業の歴史)｡明治4年宮津県,豊岡県を経て,同9年京都府に所属｡同21年の戸数34(市町村合併史)｡同22年栗田村の大字となる｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7376676
最終更新日:2009-03-01