ケータイ辞書JLogosロゴ 下世屋村(近世)


京都府>宮津市

 江戸期〜明治22年の村名。丹後国与謝【よさ】郡のうち。「慶長郷村帳」の世野村のうち。はじめ宮津藩領,延宝8年幕府領,天和元年以降宮津藩領。慶長7年の検地帳によれば,村高は77石余,反別は田5町余・53石余,畑7町余・24石余。石盛は上田13,上畑6。当荒が2反余,永荒が1畝余ある(筑波大学所蔵文書)。村高は「延宝郷村帳」77石余,「天和村々高帳」では波見宇川組に所属し92石余,「宝永村々辻高帳」同高,「享保郷村帳」102石余,うち新田改出高9石余,「宝暦郷村之覚」同高,「天保郷帳」同高,「旧高旧領」92石余。幕末の草高は92石余,年貢率は定免で5割5分。高掛物55石余,山手運上米2石余,稲木運上銀など8匁余。戸数51,うち百姓46・水呑4・出家1,人口258(与謝郡誌)。山口大明神・臨済宗世屋山松源寺・前野半助城墟があり,ほかに竜ケ壺・魚留がある。竜ケ壺は往古,竜が昇天した地と伝え,その上に位置する魚留は,岩間の谷水が滝のように流れて魚ものぼれないという(丹哥府志)。明治4年宮津県,豊岡県を経て,同9年京都府に所属。同21年の戸数51(市町村合併史)。同22年世屋村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7376829
最終更新日:2009-03-01




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