ケータイ辞書JLogosロゴ 朝代村(中世)


大阪府>熊取町

室町期に見える村名和泉国日根郡のうち朝廟・朝社とも書いた初見は,文明14年11月29日の日根野村東方納帳并算用状写(九条家文書/図書寮叢刊)で,「八十分 一斗二升四合 左近〈アサシロ〉」とあり,ほかにも当村内の者と思われる人名が散見するまた,長享元年11月吉日の光明寺都寺重真田地売券(中家文書/京大古文書室影写本)に「在熊取庄朝廟村」と見え,光明寺の免田であった当村内の田地が,根来寺蓮華谷の善観房に売り渡されているさらに明応3年2月14日の成合寺周愿田地売券(同前)にも,当村内の田地を善観房に売り渡したことが見えるその後,慶長11年12月21日の刑部三郎田地売券(同前)に「一,壱所池 トコロハアサシロ村小谷」とあり,五門(熊取町)の中氏に当村内の池が売り渡されているなお慶長年間と推定される実報院諸国檀那帳(熊野那智大社文書/広島県史資料編5)に「日根郡 一,熊取谷壱円……一,あさしろ」と見え,当地を含む熊取谷一円の熊野先達職を実報院が有していたことがわかる江戸期には野田のうちとなる
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7381045
最終更新日:2009-03-01




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