小吹村(中世)
戦国期に見える村名｡石川郡のうち｡観心寺領｡明応5年と思われる地蔵院宗有田地寄進状(観心寺文書/大日古)に｢奉寄付田地事,合大者〈字号忍浄小吹村内〉｣とあるのが初見｡永正12年5月29日の鳩原今田井筧日記(同前/河内長野市史4)に｢同〈ﾄﾌﾌｹ〉三百歩〈小吹〉ﾂｶﾉ上｣とあり,天文14年8月3日の後室妙尊田地寄進状(同前)に｢〈小吹〉作人弥五郎｣と見える｡また,天正3年秋の五智院分院領納帳案(同前)にも｢三百歩 弐斗五升〈小吹〉源二郎大夫｣とある｡このほか長享3年4月20日の観心寺結縁灌頂米銭上下用帳(同前)には｢米上用 弐石二升七合〈寺中ﾉ上下 小吹庄奉加〉｣とあるが,これ以外,小吹荘の記載はない｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7383181
最終更新日:2009-03-01