ケータイ辞書JLogosロゴ 伊丹村(近世)


兵庫県>伊丹市

 江戸期〜明治4年の村名。川辺郡のうち。27町からなる町場であるため,伊丹町とも呼ばれた(元禄郷帳・天保郷帳)。在郷町としての広義の伊丹町(伊丹郷町)を構成する15か村の1つ。はじめ幕府領,寛文元年からは近衛家領。村高は,「摂津高改帳」1,890石余,「天保郷帳」「旧高旧領」ともに716石余。「摂津高改帳」の村高は広義の伊丹町のものであろう。町場は,文禄年間には藁屋(のち綿屋)・柴屋(のち泉)・魚屋・中之・材木・竹屋・南・無足(のち伊勢)・鍋屋・柳・米屋・井筒・裏屋(のち八百屋)・紺屋・新の15町であったが,寛文年間までに北之口・鍛冶屋(のち殿)の2町,元禄年間までに天王・常盤・扇子・湊・大手・住吉(もと袋)・境の7町,正徳年間までに宮崎・橘の2町,享保年間に戎町が生まれて27町となった。特に村の東部,旧有岡城侍町地区への進出が著しい。産土神は北少路村の野宮,神社はほかに愛宕神社(綿屋町),城山(大手町)の天満神社・稲荷神社など。寺院は,曹洞宗墨染寺(竹屋町)・荒村庵(大手町),浄土宗光明寺(柳町),日蓮宗本泉寺(大手町),一向宗法専寺(紺屋町)・万徳寺(橘町)などがあった。明治4年伊丹町と改称。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7387854
最終更新日:2009-03-01




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