ケータイ辞書JLogosロゴ イナヤ(中世)


兵庫県>加古川市

 戦国期に見える地名。播磨国印南【いなみ】郡賀古荘のうち。永正12年8月日の鶴林寺々料田惣目録と,天文3年8月日の鶴林寺所務帳に「イナヤ刑部太夫寄進」と見える(鶴林寺文書)。江戸期の「播磨鑑」に,曹洞宗大津山福田寺を「昔ハ稲屋山ト云其後大津山今大義山ト改」とあって「赤松円心法華経書写ノ石塔ヲ建立ス」と見える。同寺には,「正和二年歳次癸丑十二月十□日,願主比丘尼西阿弥陀仏」の銘文を持つ十一重の層塔が残る(播磨石造品銘文集)。「風土記」に「印南の大津江」,南北朝期には「大津村」が見えることから(森川文書/大日料6-14),当地の前身が大津村と考えられる。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7388015
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ