ケータイ辞書JLogosロゴ 今津浜村(近世)


兵庫県>西宮市

 江戸期の村名。武庫郡のうち。今津村南組(下今津)ともいう。もと豊臣氏蔵入地。旗本伏屋氏知行,明和6年からは幕府領。村高は,「摂津高改帳」286石,享保20年摂津国石高調312石余,元治元年摂州武庫郡村々高附帳395石余(西宮市史)。なお,「元禄郷帳」「天保郷帳」「旧高旧領」では今津村の一部として扱われている。正徳年間頃に当地で酒造業が開始された。明和6年の村明細帳(西宮市史5)によれば,高360石・反別39町5反余(うち新開田畑44石余・反別8町6反余),家数358(高持145・水呑213)・人数1,500,牛3,寺院は真言宗真福寺,禅宗海光寺・徳園庵,氏神は蛭子社。また,村内では酒造屋23・樽屋16の酒造業のほか廻船8・渡海船7などによる廻船業や,漁業・米小売・材木薪仲買・ざこ売り・小間物屋・酒小売などの職業が見られる。男は冬春には酒屋稼ぎ,女子は木綿織稼ぎをしている。天保9年の家数347・人数1,534(同前)。江戸中期以降は今津村北組とともに今津村一村として扱われた。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7388120
最終更新日:2009-03-01




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