ケータイ辞書JLogosロゴ 岩村(中世)


兵庫県>宍粟郡一宮町

 平安末期〜室町期に見える村名。宍粟郡のうち。永久3年2月5日付の伊和神社宛源朝俊寄進状に「真光寺敷地荒野事,合一所,在岩村」とあり(伊和神社文書),享徳3年10月の一宮御領并神官社僧神子拘持田畠注文には「真光名内,廿代分米三斗四升四合,岩村神子」と見える(同前)。伊和神社の東方に現在も通称伊和村があり,岩村はこれを中心にした伊和神社周辺の地域をいうものと考えられるが,明確でない。なお,「和名抄」に見える伊和郷のうち,揖保川上流と引原川の合流点付近から南方の平野部は,中世の文書では一般に神戸郷としており,岩村もそのうちの1村であった。ただし,中世においても稀にはこの地域を伊和郷と呼んだようで,室町期に成立した「峰相記」には「一宮伊和大名神者,完粟(宍粟)郡伊和郷ニ坐ス」とある(続群28上)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7388167
最終更新日:2009-03-01




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