ケータイ辞書JLogosロゴ 岩戸村(近世)


兵庫県>市島町

 江戸期〜明治22年の村名。丹波国氷上郡のうち。もとは吉見村の一部。もと豊臣氏蔵入地。はじめ幕府領,寛永元年丹波国亀山藩領,元禄2年からは旗本杉浦氏知行。村高は,「氷上郡郷村帳」170石余うち山役1石1斗余・小物成5斗余,「天保郷帳」156石余。「丹波志」によれば,村高のうち約14石が岩戸寺領,家数35。当地は,小さな峠を挟んで鹿集【かたかり】荘(吉見村)に属し,政治・神事は古くから同荘の村々と密接な関係があった。鎮守は熊野神社。ほかに愛宕神社・庚申社・子守神社がある。寺院は,法道仙人の開基と伝える真言宗明灯山岩戸寺。背山の頂上に巨岩が並び,夫婦山と呼ぶのが訛って山号になったという(鴨庄村誌)。石と水に恵まれ,往時はここの岩清水が眼の秘薬とされ遠近からの参詣者が多かった。特産の硅石は,明治期に鉱脈が発見され,良質豊富な鉱脈が次々発掘され,地域経済をうるおした。明治22年鴨庄村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7388184
最終更新日:2009-03-01




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