ケータイ辞書JLogosロゴ 牛居村(近世)


兵庫県>加西市

 江戸期〜明治22年の村名。播磨国加西郡のうち。もと豊臣氏蔵入地,文禄4年牛井村高のうち28石余が木下家定領となる(岡山県木下家文書)。慶長5年姫路藩領,元和3年同支藩領,寛永16年幕府領,宝永3年出石【いずし】藩領,宝暦13年清水家領,文久2年からは陸奥国会津藩領。村高は,「正保郷帳」113石余うち田105石余・畑8石余,「元禄郷帳」(竜野市立図書館蔵)141石余,「天保郷帳」「旧高旧領」ともに146石余。延宝7年検地帳によれば,高140石余,反別17町余うち古検10町余(牛居区有文書)。入会山は14か村入会の善防山。享保15年牛居・大村の2か村が王子・戸田井・東長・両月【わち】の4か村を訴える山論が起きている。善防山内の池上山に松苗を植え,4か村がそれぞれの持山と主張したことに由来するが,検地帳や検視の結果,6か村の入会地であることが確認された(牛居・王子・戸田井区有文書)。嘉永5年当村の年貢納米63石(三枝家文書)。同6年の田反別14町余うち1町1反仕付荒・5町4反皆無・8町1反出来作(同前)。同年の年貢納米62石余・同銀1貫35匁余。明治13年の戸数67・人口301,田20町余・畑3町余・宅地3町余・山林4町・無税地2町(播磨国地種便覧)。神社は大歳神社(加西郡誌)。同22年下里村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7388320
最終更新日:2009-03-01




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