ケータイ辞書JLogosロゴ 大沢村(近世)


兵庫県>篠山市

 江戸期〜明治22年の村名。多紀郡のうち。もとの大沢村は,寛永11年に新町・中野・坂戸・小畑などに分かれた(杉本家文書)。このうち坂戸村は寛延元年大沢村と改称。ただし,郷帳類では江戸期を通じて大沢村と見え,中世来の広域の大沢村を指す場合もあれば,坂戸村分を指す場合も見られた。元禄8年杉村を分村。もと豊臣氏蔵入地。のち八上藩領,慶長13年からは篠山藩領。村高は,「丹波国郷帳」では大沢村1,003石余うち田958石余・畑45石余,寛延2年高附帳367石余,天明3年高附帳・「丹波志」ともに230石余,「天保郷帳」1,012石余。古検地天正15年・文禄3年。新検地承応2年〜明暦2年。新開検地延宝8年など。天明3年高附帳によれば,家数33・人数166。「多紀郡明細記」によれば,租率54.5%,山役2石3斗余。神社は八幡神社,大沢村・大沢新村・杉村の氏神で,現在は大沢の厄神さんで有名。寺院は,八幡宮別当の天台宗上均山伝法寺,寛永21年開山の曹洞宗小畠山岳応寺(多紀郡寺院誌)。字片山に郷蔵があった。明治22年味間村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7388698
最終更新日:2009-03-01




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