ケータイ辞書JLogosロゴ クロタニムラ(中世)


兵庫県>東条町

 鎌倉期に見える村名。播磨国加東郡吉田本荘のうち。文永2年11月3日の住吉神領杣山四至并造替諸役差定書に,「ユフ子(井船),クロタニムラ」とあり,「ユフ子ムラ」は東条の村として見える(大川瀬住吉神社文書)。住吉大社の造営に際しては,夏に麦を秋には米を差し出した。井船も現在東条町黒谷に字名として残る。国重文の若宮八幡神社の本殿は永禄7年4月に再建されたもので,時の奉行衆として,吉河谷加賀守・吉野参河守・行(片)島近江守・今安河内守・上馬場久衛門尉・大西左京亮・山崎治郎左衛門尉という吉田本荘内の7人の在地領主が見える(内陣東側板壁墨書銘/加東郡誌)。現在の若宮八幡神社は黒谷だけの氏宮となっているが,往時は吉田本荘内の人から崇敬を受けていた。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7390724
最終更新日:2009-03-01




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