ケータイ辞書JLogosロゴ 桑原御厨(中世)


兵庫県>篠山市

 鎌倉期に見える御厨名。丹波国多紀郡のうち。多紀郡の北境に位置する。「古今著聞集」巻20に「後堀河院御位の時,所下人末重,丹波国桑原の御厨へ,供御備進のためにくだりけるとき,件のみくりやに山あり,その山にわさびおほくおひたるよしをきゝて,とりにまかりけり」と見え,蔵人所の下人末重が当地に下り,ワサビを取るため山に入るが,その時山伏と同道して,大蛇に出会って2人して退治した話が書かれている(古典大系)。この地は現在「ヲトロシガ谷」と称し,当地の西の山にある。村内に大同2年飛騨の工匠の作という毘沙門堂と和泉式部塔と称する宝篋印塔1基がある。近くの遠方【おちかた】には平安末期の阿弥陀如来座像を安置する阿弥陀堂がある。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7390755
最終更新日:2009-03-01




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