桑原田村(近世)
江戸期〜明治22年の村名。加西郡のうち。もと豊臣氏蔵入地。慶長5年姫路藩領,元和3年同支藩領,寛永16年幕府領,宝永5年大坂城代土岐氏領,安永7年清水家領,文久2年からは陸奥国会津藩領。村高は,「正保郷帳」346石余うち田326石余・畑20石余,「元禄郷帳」(竜野市立図書館蔵)366石余,「天保郷帳」「旧高旧領」ともに367石余。延宝7年の検地高363石余,古検31町余・竿先出目1町余・新開1町余。正徳5年の年貢納米150石余・同銀29匁余。宝暦13年の家数67・人数265,牛13(桑原田区有文書)。安永10年の年貢納米55石余・同銀2貫570匁余。慶応3年の家数51・人数205,牛13。神社は天神社。寺院は真言宗福生寺(加西郡誌)。なお,福生寺は天文年間頃金鑵城主中村景長の建立によるもので,落城後当村に再興されたという(河合家文書)。明治13年の戸数61・人口283,田39町余・畑8町余・宅地2町5反余・山林40町余・林22町余・無税地5町余(播磨国地種便覧)。同22年九会村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7390762
最終更新日:2009-03-01