護持村(近世)
江戸期〜明治22年の村名｡播磨国飾西【しきさい】郡のうち｡姫路藩領｡はじめ前之庄組,宝暦5年からは町村組に所属(夢前町史)｡村高は,｢正保郷帳｣282石余うち田237石余･畑45石余,元禄2年の播磨壱国調帳(姫路城史)では353石余,｢天保郷帳｣｢旧高旧領｣ともに399石余｡藩主酒井氏時代の領内郷村高覚書(姫路市史10)によれば,城下からの距離2里余,免6ﾂ2分5厘,本田高353石余･新田高46石余,庄屋は塚本村の庄屋が兼帯となっている｡なお,当村の庄屋には延宝4年頃甚兵衛･寛政12年頃九郎太夫･嘉永2年頃九郎大夫の名が見える(夢前町史)｡神社は,二百余神社･鍋倉八幡社･権現社｡寺院は,浄土真宗本願寺派瑞雲山本誓寺･護持薬師堂｡本誓寺は寛和2年巨智太夫延昌の建立した多聞寺を開基とし,真言宗であったが,康和元年多門寺,その後護持寺と名を変え,文安4年浄土真宗に改宗,本誓寺となった｡二百余神社は多聞寺の鎮守社であったという(同前)｡明治22年菅野村の大字となる｡
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7391014
最終更新日:2009-03-01