ケータイ辞書JLogosロゴ 小山田村(近世)


兵庫県>五色町

 江戸期〜明治10年の村名。淡路国津名郡のうち。元和元年からは阿波国徳島藩領。村高は,「郷帳下書」177石余,「天保郷帳」304石余,「旧高旧領」345石余。「味地草」では高317石余,家数65。津名郡戸数反別取調帳によれば,反別28町余,高345石余,家数70・人数340,27町余は藩士の采地,7反余は藩の御蔵地(五色町史)。庄屋は代々土井家(現高見家)。淡路四国40番札所藤井山日光寺は真言宗,本尊は1尺余の阿弥陀仏,天保年間火災に遭う。ほか社祠に猿田彦を祀る明神社,火防の秋葉神社や,大歳祠,愛宕社,石仏には谷の地蔵尊,一願不動などがある。江戸期の淡路俳諧の第一人者で,蕉風の伝統を築いた小山青岐は宝暦6年当地に生まれ,赤貧のなかで俳諧をたしなみ,西光寺にはその句碑と,句を刻んだ藜庵青岐居士の墓石がある。その後,淡路俳諧の第一人者は小山青岐を襲名。明治10年神陽【かんなみ】村の一部となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7391191
最終更新日:2009-03-01




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