ケータイ辞書JLogosロゴ 白山村(近世)


兵庫県>東浦町

 江戸期〜明治10年の村名。津名郡のうち。慶長15年池田忠雄領,元和元年からは阿波国徳島藩領。村高は,「郷帳下書」170石余,「天保郷帳」226石余,「旧高旧領」290石余。「味地草」では,寛永年間浦村のうちとあり,以後分村して成立したといわれ高258石余,家数42。地内の白山神社は,白山権現の霊夢に感動して,大坂で炭屋を始めて出世した人物が加賀国から勧請したという。境内に炭屋五郎兵衛建立の石灯籠が寄進されている。当村の庄屋であった正井家宅は,淡路最古の民家で本宅は釿作りで室町期の建築といわれる。また寛政年間初め藩主の命で祭祀されるようになったといわれる社日は,淡路島の各村で五角柱の石塔を村の中央に祀るもので当村の社日は寛政3年の銘が刻まれ,島内では古い方に属する。ほかに村内に薬師堂2か所,弁財天祠,北の神の森などがある。池は室の洲池など約20。明治10年中山村の一部となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7392284
最終更新日:2009-03-01




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