ケータイ辞書JLogosロゴ 杉原村(近世)


兵庫県>加美町

 江戸期〜明治13年の村名。多可郡のうち。もと豊臣氏蔵入地。慶長5年姫路藩領,寛永16年からは幕府領。村高は,「正保郷帳」58石余うち田17石余・畑40石余,延宝検地帳53石余,「天保郷帳」「旧高旧領」ともに54石余。慶長検地から延宝検地の間に2町8反余の新開があった。租率は,延宝6年の免定では本高9分9厘2毛・有高1ツ3分6厘9毛,宝永6年の御物成之覚(加美町史)では高2ツ1分5厘8毛・毛付2ツ5分5厘。延宝検地帳によれば,名請人34,反別は田2町4反余・畑4町8反余・屋敷4反余,小物成は鉄砲役銀10匁・山手銀4匁。文化5年の御城米滝野高砂出明細(藤賀家文書/加美町史)では年貢米14石余。宝永6年の御物成之覚によれば,年貢米11石余のうち,10分の1が大豆銀納・3分の1が銀納の割賦納。鎮守の八幡神社は,門村に居住していた杉原兵太夫安久が天正2年豊市城主別所重棟の奇襲に遭い敗死,安久への敬愛が深かった当村住民が安久の居館北に祀っていた八幡神社を当村へ遷座したもので,境内に安久の墓標がある。寺院は浄土真宗西教寺。明治13年杉部村の一部となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7392457
最終更新日:2009-03-01




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