ケータイ辞書JLogosロゴ 鳥飼中村(近世)


兵庫県>五色町

 江戸期〜明治10年の村名。淡路国津名郡のうち。元和元年からは阿波国徳島藩領。村高は,「郷帳下書」318石余,「天保郷帳」491石余,「旧高旧領」722石余。寛永4年の検地帳によると反別39町余,高714石余。「味地草」では高652石余,家数61。津名郡戸数反別取調帳によれば,反別35町余,高652石余,家数52・人数276(五色町史)。京都石清水八幡宮鳥飼別宮は当村と鳥飼上村・鳥飼下村・角川村長池の氏神。同宮の三間社流造りの本殿には慶長8年の棟札がある(同前)。例祭には船壇尻が拝殿前に引き出されるほか,豊作豊漁を祝する神事として直径1m20cmの網で網引きを行う。同宮には4坊あり,うち宝樹寺が別当寺,その末寺西光山極楽寺は淡路四国38番霊場。極楽寺を通称南の御堂と呼び,寺の入口に高さ約117cmで各面に地蔵を彫り込んだ花崗岩製六面石幢がある。同寺から300m北に阿弥陀堂(北の御堂)がある。怪力の伝説を残す佐野庄左衛門の五輪塔がある。阿淡孝子として宅兵衛・清吉の2人が表彰されている。明治6年宝樹寺に養知小学校開校。同10年鳥飼村の一部となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7393807
最終更新日:2009-03-01




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