爾可支(古代)
平安期に見える地名播磨国加東郡のうち｢三代実録｣の元慶6年12月21日条に｢勅……播磨国……賀茂郡宮来河原,爾可支河原,先既有制,今重禁断,嘉祥三年下符,勿禁採樵牧馬……｣とあり,当地の河原が禁野となっている禁野は,皇室領として庶民の利用を禁じた野である大河川に面し｢にかき｣と呼ぶ加茂郡内の地を捜すと,現在のところ,社町福吉の旧名｢仁我井｣しか見あたらない｢赤穂精義｣には｢仁我木村｣とある(加東郡誌)慶長播磨国絵図(天理図書館蔵)には｢仁垣村｣が見え,同村は江戸期の上宮木村･下宮木村にあたる現在の加西市上宮木町･下宮木町付近に比定される
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(C)角川日本地名大辞典｢旧地名｣
JLogosID:7394359
最終更新日:2009-03-01