ケータイ辞書JLogosロゴ 西桑津荘(中世)


兵庫県>伊丹市

 鎌倉期〜南北朝期に見える荘園名。摂津国豊島郡のうち。安貞元年12月25日付藤原俊弘売券・同年12月29日付藤原光末売券・同日付藤原守宗売券によれば「摂津国豊島北条西桑津新庄御領」内の私領田3か所が僧慶春なる者に売却されている。田地の所在地は豊島北条13条1里25・32坪,同条2里1坪で,条里制が施行されていたことが知られるが,この坪付は現在の豊中市走井・山ノ上付近であるので,当時の西桑津は現在より広範囲を占めたらしい(勝尾寺文書/鎌遺3708・3710・3711)。また,永仁2年12月には藤原景政らが「字西桑津ヒカイ本二反」の田地を多田院の毎月15日法花読誦僧膳供料に寄進している(多田神社文書)。当荘は元亨2年4月日付権少僧都隆舜申状案に「蓮蔵院以下同坊領……摂州西桑津庄」と見えて,醍醐寺蓮蔵院領であった。建武3年9月にも光厳上皇院宣によって醍醐報恩院隆舜に蓮蔵院院務と「寺領摂津国西桑津庄」が安堵されている(醍醐寺文書2/大日古,報恩院文書/大日料6-3)。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7394459
最終更新日:2009-03-01




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