ケータイ辞書JLogosロゴ 福定村(近世)


兵庫県>関宮町

 江戸期〜明治22年の村名。但馬国七美【しつみ】郡のうち。もと奈良尾村の一部,同村から分村して成立。なお,分村年代は不詳。旗本山名氏知行(明治元年村岡藩領)。村高は,「天保郷帳」83石余。神社は,福定神社。ほかに,西岡に地蔵堂があり,若者が四十八夜念仏供養を行ってきた。また,氷ノ山の山腹にも地蔵堂があり,七美郡26か所辻堂の1つである。口碑によれば,往古氷ノ山山頂近くに蔵王権現・御手洗権現・地蔵権現が祀られ,慶長11年山名氏により辻堂が建てられた際移転の話が出て,因幡国舂米【つくよね】村・隣村出合村と当村の3か村がそれぞれ1体ずつ持ち帰ったという。当村は地蔵権現を持ち帰り,のちに但馬地蔵巡り第29番の霊場となった(七美郡誌稿)。明治22年熊次村の大字となる。
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(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7395794
最終更新日:2009-03-01




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