ケータイ辞書JLogosロゴ 布施郷(中世)


兵庫県>龍野市

 南北朝期〜戦国期に見える郷名。揖西郡のうち。古代の布勢郷のうち,小犬丸保を除いた地域で,「竜野志」は住吉・北沢・竹原・小畑・尾崎・南山・土師・坂の8か村をあてている。貞和2年6月21日下揖保荘地頭島津忠兼は元弘年間以来の勲功の賞として足利尊氏から「布施郷公文職」を与えられ,貞和5年7月2日には岩間四郎左衛門尉跡の当郷地頭職が,観応2年正月24日には下司職がそれぞれ与えられており,島津氏による一円支配化が図られていく。当荘の諸職は,範忠・忠継・忠秀と島津氏に相伝されるが,嘉吉の乱で赤松満祐与党とされたためか富永弥六に与えられたのち,文明3年11月になって島津忠光に返付されている(越前島津文書/竜野市史4)。その後,山名政豊が播磨に侵入した文明16年頃には備後守護山名氏の被官である山内豊成が布施郷領家分の所領を得ている(山内家文書/大日古)。
解説文を自分にメール
メアド:Milana@docomo.ne.jp

(C)角川日本地名大辞典「旧地名」
JLogosID:7395916
最終更新日:2009-03-01




ケータイ辞書 JLogosトップ